『死別者への対応』は、死別者が実際に出会った言葉や対応をまとめています。
人によって、時期によって、状況によっても
同じ言葉でもそれが受け取れたり、受け取れなかったりします。
あくまで大体の死別者が感じるOK対応、NG対応の振り分けなので
そう思われることもあるのだと柔らかく受け止めていただきたいです。
良かれと思ったことが死別者の心を削ったり
なんでもないことが、心を温めたりします。
どうか、大切な人を喪って、失意の底にいる死別者に優しさで寄り添っていただけたら嬉しいです。
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2025.11.17
死別者への対応 −説明−
『死別者への対応』は、死別者が実際に出会った言葉や対応をまとめています。人によって、時期によって、状況によっても同じ言葉でもそれが受け取れたり、受け取れなかったりします。あくまで大体の死別者が感じるOK対応、NG対応の振 […]
2026.01.11
私も離婚したから、わかるよ
孤独さや辛い思いしていることに対して共感しようとしてくれている言葉だということは十分に分かっています。 離婚が深い傷を伴う出来事であることも、決して軽く見ているわけではなく、経験しないと分からないことが痛いほど分かってい […]
言葉 NG対応
私も離婚したから、わかるよ
孤独さや辛い思いしていることに対して
共感しようとしてくれている言葉だということは十分に分かっています。
離婚が深い傷を伴う出来事であることも、決して軽く見ているわけではなく、
経験しないと分からないことが痛いほど分かっている分、きっとこちらが想像もできないくらい辛いことだっただろうことも理解しています。
それでも死別と離婚は「同じ辛さ」ではなく
「辛さの性質が異なる」出来事です。
離婚は、どれほど苦しくても「関係を終わらせる」という選択や過程があります。
一方、死別には選択の余地が一切ありません。
理由も、準備も、心の整理もなく、お互いに大好きなまま
ある日突然「もう二度と会えない世界」に放り込まれます。
また、離婚では相手がどこかで生きているという前提が残りますが、
死別では「存在そのものがこの世界から消えてしまった」という事実と、
毎日の生活の中で何度も向き合い続けることになります。
そのため「同じ気持ちだよ」と言われると、
分かってもらおうとしてくれた優しさとは裏腹に、
「全然同じじゃない」「比べてくれるな」
と上手く受け止められず、深い孤独を感じてしまうことがあるのです。
前述の通り、そもそも比べられる対象ではないので
「離婚」「別れ(恋愛等)」などのワードを出さないことが大前提です。
離婚や大きな別れを経験しているからこそ、経験した側が見る世界が想像ができるようなものではないことは共感できる部分かと思います。
形は違うけれど痛みを知る同士、言葉にならないことを伝えてあげて、
孤独にそっと寄り添ってあげてください。
何か声をかけなければ・・・と自分の周りにいる人の離婚した方の様子やその後の話を
出す方もいらっしゃいますが、更に違いますので、絶対にやめてください。
2026.01.11
そろそろ落ち着いた?
なんて声をかけたらよいのか分からず、特に大きな意味はなく、「様子を伺うような気持ちで」「むしろ気遣ったつもりで」つい口から出てしまう言葉かもしれません。 もしかしたら、手続きや生活のことを指していて、「気持ちのことなんて […]
言葉 NG対応
そろそろ落ち着いた?
なんて声をかけたらよいのか分からず、
特に大きな意味はなく、「様子を伺うような気持ちで」「むしろ気遣ったつもりで」つい口から出てしまう言葉かもしれません。
もしかしたら、手続きや生活のことを指していて、
「気持ちのことなんて言っていないのに」と思う方もいるでしょう。
それでも、辛くて辛くて、とっくにキャパシティを超えている状態では、
「落ち着いた」という言葉に「気持ちが落ち着く」「少しはホッとできている」というニュアンスを感じてしまい、
心の中で「落ち着くことなんてあるわけないじゃない!」と、強い苦しさや怒りが湧いてしまうのです。
大切な人が物理的に存在していない世界を毎秒生きている人にとって、
周りが想像するような形で「落ち着く」ことは、これから先もありません。
手続きや法要などが物理的にひと段落つくことはあるかもしれません。
けれどそれも、トラウマになるほどの気力と労力を振り絞って「終わらせるしかなかった」だけのことで、
むしろそこからが、想像を絶するほど辛い日常の始まりであることも少なくないのです。
さらに苦しいのは、
「落ち着いてから」でないと関わってもらえないように感じてしまうことです。
本当は、一定の「落ち着く」前の一番辛いな時期こそ、
助けてもらえるなら助けてほしいほど必死なのに、
「落ち着いた(状態になった)らまた声をかけるね」と言われているように受け取ってしまう瞬間があります。
もちろん、そんなつもりがないことも分かっています。
それでも、
「今の自分は、関わるには重すぎる存在なのかもしれない」と感じてしまい、
それもそうだと、更に心を閉じてしまうこともあるのです。
だからこそ、「落ち着いてきた?」ではなく、
今の状態を評価しない言葉や、存在そのものに目を向けた声かけが、
当事者の心を少しだけ軽くすることがあります。
大前提として、想像しているように「心が落ち着く」ことはない、という前提を持ってあげてください。
「万全ではない状態」が続いていることを分かった上で話しかけてもらえると、
その理解が言葉の端々から伝わるだけで「分かってくれているんだな」と、ふっと安心できることがあります。
何かをはっきり言葉にしなくても、季節や気温の変化に触れた一言や、
「ふとあなたを思い出した」という連絡でも十分です。
「あなたの存在を忘れていないよ」
「連絡したくなったから、しているんだよ」
その気持ちが伝わることが、何よりの支えになります。
返事がうまくできない時期が、長く続くかもしれません。
ごめんなさい。
たとえ周りに家族がいてもいなくても、大切な人を失った心は、想像の一億倍、孤独で空っぽです。
息をするために、ほんの少し顔を上げられたその瞬間、
こうした何気ない優しさや存在が、周りに積もっていたことに気づき、
深く、大きく救われることも、実はとても多いのです。
2025.11.19
お母さん(お父さん)のことよろしくね
「これからはお母さん(お父さん)のこと守ってあげてね」「あなたがしっかりしないとダメだよ」残された家族の誰か一人に負担がかからないように、助け合えるようにきっと親切心で選んでいる言葉なのだと思います。ただ「子供も当事者で […]
言葉 NG対応
お母さん(お父さん)のことよろしくね
「これからはお母さん(お父さん)のこと守ってあげてね」
「あなたがしっかりしないとダメだよ」
残された家族の誰か一人に負担がかからないように、助け合えるように
きっと親切心で選んでいる言葉なのだと思います。
ただ
「子供も当事者で、パパ(ママ)を亡くした辛さMAXの中にいるのに、プレッシャーかけるようなこと言うなや!」
となるわけです。
むしろ誰のためにもならず、親にとっても子供にとっても傷も負担も増えるだけ。
結果、言った側が「できることはやった感」を得るための自己満足となってしまうこともあります。
たとえ子供が何歳であっても、です。
誰かから言われなくても家族は「家族のペースで」支え合います。
周囲とは時間の流れがまったく違うので、周りにはとてもゆっくりに見えて、つい口出ししたくなることもあるかもしれません。
ですが、どうか見守ってあげてください。
何より、子供に負担をかけないでください。
それよりも
・自ら「動けることはやるよ」と言ってくれること
・実際に声をかけて行動してくれること
それが、心と体の負担の軽減に繋がります。
距離や状況で物理的には難しくても、吐き出したいタイミングでいつでも吐き出せるように
声をかけ続けてあげてください。
「ひとりじゃない」と思えるように、日常の中で何気ない発信を続けてくれること。
それに、心から救われることも多いのです。
2025.11.14
大丈夫?
特に大きな意味はなく、むしろ心配の気持ちから使われる言葉かと思います。もちろん死別された方も十分理解しています。ただ、毎秒死別を突きつけられている中で聞くと「大丈夫な瞬間なんてあるわけない!」と感じてしまうのです。悪意が […]
言葉 NG対応
大丈夫?
特に大きな意味はなく、むしろ心配の気持ちから使われる言葉かと思います。
もちろん死別された方も十分理解しています。
ただ、毎秒死別を突きつけられている中で聞くと
「大丈夫な瞬間なんてあるわけない!」と感じてしまうのです。
悪意がないことも、深い意味がないことも理解している。
それでも、その些細な言葉が言葉にできないまま、
小さく、でもたくさん、傷として積み重なってしまうのです。
数週間であっても何年も経っていても
「大丈夫」なことはなく、「元気」の概念みたいなものが変わってしまって、「大丈夫」という言葉に違和感を感じたりします。
お互いに、分かるはずなんてないのです。
それでも「分かろうとしてくれている」その小さなニュアンスに、涙が出るほど救われることがあるのです。