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お別れを考える「ほどなく、お別れです」



この死別サイトを開いて
関わりにある人に周知しまくり
その中での繋がりで『ほどなく、お別れです』の試写にお招きいただきました。


完全に死別を題材にした映画です。
『ほどなく、お別れです』



存在は知っていましたが、多分誘われなかったら見なかった映画でしょう。
だって、美しそうだったから。
綺麗事では済まない死別者側としては、美しく描かれているだろう死別ものに否定的感情が入ります。


誘ってくださった方も声をかけるのが怖くもあったと。
当事者にどう見られるのか。


見た映画は
とても綺麗でした。

映像も映し出される景色も
流れる空気も癒されるものだった。


そして
語られる言葉も
落ち着く感情も
綺麗だなと。


ぶっちゃけ綺麗事です。
そんなんなるかよ。
そんな短時間で受け入れられるかよ。

もっと絶望で
ままならなくて
人の言葉なんてどうでもよくて
立っているだけで精一杯で
息をするのも辛くて
それが何年も続く。

納得なんて到底できない。
大切な人であればあるほど。


きっと、死別時期が短い人はキツイだろうなと。
自分の時をなぞらえる葬儀のシーン
納得のいかないセリフ
「こうじゃない」「そんなんじゃない」沢山あるだろうなと。


で、終わってたでしょう。以前の私なら。

死別9年が経って
物事に向き合い続けた私はわかってるんです。




人それぞれに正解があると。



葬儀一つとったって
向き合い方、大切さ、その意味、それぞれに違う。

受け取れる言葉も
受け取りたい言葉も
それぞれに違う



心に刺さる言葉もいくつかありました。
涙が溢れるシーンも沢山ありました。



だから良い映画ってわけではありません。


良い映画ってなんなのか。
リアルであることなのか。
泣けるってことなのか。
みんなが見たい物語が綴られていることなのか。


上映中、私の頭の中にはずっと
死んでしまった彼がいました。

葬儀の時も
亡くなった時も
それに向き合った感情も
ああだったなとこうだったなと
ずっと考えていました。



映画の中に
私が思う全ての正解があるわけではありません。

だからって悪い映画っていうことでもありません。

「えー」って思うことも
「そんな風にならない」と思うこともあって

でもきっと、だからこそ
自分のあの頃に向き合う時間でした。



美しく描かれた世界は
そうであったら良いなという希望

死んでしまった私の旦那さんが
何を思っていたかなんてわからない。
でも、こう思ったかもしれない。
こう思っていてくれるかもしれない。

あちらの世界で待っていてくれるのかもしれない。


決して嫌な感情ではなく
ほんわかと彼の死を見つめるそんな時間でした。
見終わってからもしばらくほわほわっとしていた。

ほわほわっとしながら
カフェに入って一人でケーキセット食べてます。
(一人でなんでもできるようになりました。)

目の前の空席を眺めながら。
澄んだほんわかした時間。

それは
映画の空気が澄んでいて美しかったから。


この映画のテーマである葬儀自体
私はとんでもなく嫌で
法要も3回忌からもはやしてもいません。
仏壇に手だって合わせない。

受け入れ難くて
やりたくなくて
葬儀中も始終泣いてボーッとしていました。

それでも
多くの方が参列した葬儀ができたこと
受付や、弔電、お花に香典
数多ある決め事にやること
ぼーっとしていてもできたのは
請け負って支えて、助けてくれた方がいたからということ
改めて考えさせられました。

一人で生きてきた気になるけど
あの出来事から、確実に助けてくれた人がいて
沢山の支えの下、今があるのだと。



この映画が総評して良しか悪しかはどうでも良くて
(総じて良い映画だとは思いますよ!いっぱい泣いたし。)

でも、その後の余韻の時間も含めて
見上げる空も含めて美しかったので
良い映画を観たと思いながら
子供達の待つ日常に帰ります。




ほどなくお別れしたこの世界で
あなたのことを大切に思いながら−。





そして
この映画良かったよー!というのがあれば教えてください。

死別題材でも、そうじゃなくても
辛い気持ちに陥っている死別者が何か心が癒されるような
前向きになるような。
一つの小さな力になるように。

死別者に対して、おすすめの映画はありますか?